面接内容について
面接当日の簡単な流れ
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予約時間から15分前の間に、大使館(領事館)に到着し、入口にお並びください。
※15分以上前に到着しても並ばせてもらえないことがあるようです。 -
セキュリティチェックを受けたら入館し、職員による申請書類の簡単なチェックがあります。
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指紋を採取し必要に応じて費用を支払います。(BlanketL: 詐欺防止費用 $500、日本国籍以外の方: 国別審査費用など)
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領事から呼ばれたら窓口にお進みください。ご家族も一緒に申請される場合は、一緒に面接を受けてください。
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言語は面接を担当する領事によります。英語しか話せない領事の場合、その場で通訳を依頼してください。ただし、Jビザは英会話能力も審査対象のため、英語での面接になります。
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事前に必ずサポートレターをお読みいただき、回答との整合性にご注意ください。
※暗記メモなどは用意せず、領事の目を見て誠実にご回答ください。 -
滞在予定期間は、申請情報及びサポートレターに記載された期間をお答え下さい。確定していない場合は「おそらく×年ぐらい」でも結構です。
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面接から渡米日までタイトな場合「×日に渡米したい」と伝え、早くビザを受領できるよう直接領事に状況をご説明ください。※ただし、正しいビザがお手元に届くまで、変更できない航空チケットは絶対に予約しないでください。
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面接でのよくある質問
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「会社名は?」
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「勤続年数は?」
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「アメリカでの滞在予定期間は?」
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「赴任先(出張先、研修先、留学先)はどこですか?」
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「アメリカで何をしますか?」
※下記に該当する場合、詳細を聞かれる可能性がございます。事前に回答をご準備ください。
紙資料を提出しても「口頭で説明してください」と言われるようです。
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赴任先のEビザ企業で数年、赤字経営が続いている(黒字化の展望があるか)
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赴任先のE-2ビザ企業で現地スタッフの雇用が少ない(雇用計画はあるか)
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申請者がESTAやビザ、入国に関する拒否歴、オーバーステイ歴などがある
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申請者がグリーンカードを申請したことがある
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申請者に逮捕・起訴歴がある
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申請者に飲酒運転歴がある場合や、公衆衛生上重大な影響を及ぼす伝染症*に罹患している場合
*下疳、淋病、鼠径部肉芽腫、伝染性ハンセン病、鼠径リンパ肉芽腫、伝染性梅毒、活動性結核、及び保健省が定めるその他の疾病
※大使館指定医にて受診し、結果が大使館に共有されてからビザ審査が始まります
家族への質問
- ご一緒に面接を受けられるご家族への質問はほとんどありませんが、
配偶者が単独で面接を受ける場合、「いつ結婚しましたか」「子どもはいますか」
「米国で働く予定ですか」など簡単な質問をされることがあります。
尚、一部のビザの配偶者は家族ビザのまま就労可能です。詳細はこちら
面接が却下された場合
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万が一ビザの発給が拒否された場合は、必ずその理由と、具体的な対応(追加書類の要求、
他の種類のビザでの申請など)を領事にお聞きください。
ビザの発給に難色を示した領事が、申請者様の説明で判断を変えることもございます。
諦めずに「自分が渡米しなければならない理由」を説明し、粘り強くご説得ください。
各種ビザごとの注意点
Eビザ:Essential Employee
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Eビザで"Essential Employee"として申請する方で、職歴が3,4年と比較的短い場合や、
職歴と現法での業務内容の関連性が薄い場合は、詳しい説明を求められる場合があります。("Essential Employee"かどうかは、サポートレター1ページ目の 1. Summary of the application の Type of Applicant をご覧ください。ご不明の場合はお問い合わせください)
これは、申請者にEビザの申請に求められる"Essential Skill"が不十分とみなされるためです。 -
以下の点を強調してご説明ください。サポートレターの中にまとめてございますので、さらに具体例などを挙げ、ご説明ください。
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米国労働市場から採用する人材は持ちえない、特殊な技能をお持ちであることをご説明ください。自社固有の技術、製品、業務プロセスなど、特殊性を具体的にご説明ください。ただし、申請者に求められるのは単なる知識ではありません。業務を効率化するなど、現地法人の現状に変化を与えられるようなスキルが求められます。
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在籍期間が短い場合、「それだけの短期間で得たスキルは本当にEssential Skillといえるのか」と質問されることがあります。大学での専攻との関連や、期間が短くても業務の密度が濃いこと等をご説明ください。
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B-1ビザ
B-1ビザは「商用」「Industrial Worker」「B-1 in lieu of H-1B」「研修」のカテゴリーに分けられます。すべてに共通している条件は「給与源泉が米国外にあること」「目的が明快であること」「短期間に限定されたものであること」です。
- 給与源泉が米国外にあること
通常は、申請者の日本の所属企業から給与が出ることを前提にしています。
米国企業から申請者が直接報酬を受け取ることはできないためご注意ください。
- 目的が明快であること
米国にどんな用務で行くのか具体的に決まっていることが前提です。
米国での用務内容については面接前に必ずサポートレターをご確認ください。
- 短期間に限定されたものであること
B-1ビザの連続滞在期間は、最長で180日間です。180日以上の滞在が必要な場合でも、
必ず180日を過ぎる前に空路で一旦出国する必要があります。
商用の場合
- 用務内容は商用であるが、90日以上の滞在が必要なケース
- 90日以内の商用だが、国籍や過去の渡航国、入国拒否歴などの理由により、ESTAが使えないケース
の方が該当します。
就労と商用の線引きは難しいのですが、打ち合わせ、日本企業の利益のための商取引や契約交渉、コンベンションやセミナーへの参加、訴訟、自主的な調査・研究は商用の範囲です。最近は、エンジニアが現地のエンジニアに口頭でアドバイスすることも就労にあたると判断されることが多いので、ご注意ください。
※「work」は就労と捉えられますので、面接や入国審査時の説明では使わないでください。
Industrial Workerの場合
米国企業に販売した設備・機器を、販売元のエンジニアが顧客先で据付・保全することが売買契約書に記載されている場合、その業務に限り販売元のエンジニアの作業が認められています。
B-1 in lieu of H-1Bの場合
本来、H-1B と見なされる専門職業務に従事する場合、H-1B の個人申請資格に適合し、かつ本来のH-1Bの規定(年間枠制限や就労開始日の特定など)にそぐわない場合に限り、作業が認められています。
研修の場合
座学の研修のみ認められています。尚、実務研修(OJT)含め就労はできませんのでご注意ください。面接前に研修計画書を確認してください。
Jビザ(企業における業務研修)
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Jビザは、9.11のテロの犯人が所有していたことや、研修と称して就労するケースが多いことなどから、他のビザに比べて審査が厳しい傾向にあります。
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Jビザの面接では、領事は以下のポイントをチェックしながら質問をします。
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研修で得ようとしているものは、アメリカが他の国よりも本当に優れたものなのか?
本当にその研修の実施は、アメリカでなければならないのか? -
研修は本当にOn the Job Trainingを必要とするのか?
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アメリカでの研修内容は、研修生の現在の業務と関連があるか?研修を受けるために必要とされる十分な知識とスキルを有しているか?
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研修で習得した知識やスキルを、日本に戻って活かすことができるか?(Exchange Programの趣旨にあっているか?)
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申請者は研修を受けるのに必要とされるレベルの英会話能力を有しているか?
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上記のチェックポイントを理解した上で面接にお臨み下さい。よくある質問は以下の通りです。
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「米国では何を学びに行くのですか?」:アメリカにしかない、アメリカでしか得られないことを簡潔にご説明下さい。スポンサーに提出した研修計画とずれが出ないようご注意下さい。
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「なぜ研修は、米国現法でなければならないのですか?」:研修を装った就労でないかと疑った質問です。米国現法が研修先でなければならない必然性と、米国現法であっても、アメリカでしか学べない知識やスキルを習得することが目的であることをご説明下さい。
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「日本ではどのような業務を行っていますか?」:研修を受けるのに必要な知識とスキルを有しているかを確かめる質問です。研修内容に関わる部分を中心に、現在の業務についてご説明ください。ただしエキスパートと判断されますと研修の必要性がないと判断されることもございますのでご注意下さい。
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「この研修内容だったらH-3 Visaが適切ですが」: 今回の研修でOJTは不可欠であること、アメリカの真に優れた技術、知識、理論、方法を日本に持ち帰ることを目的としており、Exchange Programの趣旨と合致していることから、J-1ビザが最適であるとご説明下さい。ただしOJTはあくまでもトレーニングですので、スーパーバイザーの指導の下で行われ、就労とは異なることを明確に説明できない場合は就労と疑われますのでご注意ください。
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Jビザは非移民ビザです。研修後そのまま米国に滞在し、不法就労につながらないかも領事はチェックします。研修終了後は直ちに日本に戻り、今の職場で研修成果を活かすこと、米国に留まる意思は全く無いという意思をお伝えください。
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質疑応答は全て英語で行われます。領事は研修生の英語力を試すために、わざと早口で喋ることもあります。聞き取れない場合に「ゆっくり話してほしい」と伝えても問題はありません。聞き取れないことよりも、質問と全く異なる回答や、何も対応できない方がマイナスの印象を与え、この英語力では研修しても意味がないという結論につながる可能性があります。通常「何をしにいくのか?」といった基本的な質問から始まりますので、それを想定し、回答を準備した上で面接にのぞまれることをお薦めします。